コドモト ブログ

子育て情報サービス「コドモト」についてスタッフが語ります。

横浜って幼稚園多すぎ!どうやって選ぶ?幼稚園・保育園・こども園合わせて7園を見学/体験/利用した私がいかに悩み決めたか

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こんにちは、コドモト代表のウエオカです。

幼稚園にはどうやら「プレ」というものがあるらしい。
最初に私が幼稚園のことを意識した時、最初の「わからない」がこれでした。昔はたぶん、なかったですよね?

「プレ」は幼稚園入園前の2歳児向けの体験クラス的なものです。

横浜にはとにかくたくさん幼稚園があって、バスが来ている所、徒歩で行ける所合わせると相当な数の園が候補に上がります。

通園方法は?お弁当は?…でも、それだけじゃない!

最初は『バス通園ができて、お弁当がないところ』と考えました。下の子がいるから雨だったら特に歩いて送っていくのも大変だし、お弁当も冷凍食品でいっぱいになってしまいそうだと思ったからです。

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ところが、あるときふと、この条件の枠の外の幼稚園のHPを見てみたら…私が想像していた幼稚園と全然違ったのです!

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木々に囲まれて、自然の中でたくさん遊べる幼稚園。それは、ビルに囲まれた横浜の生活で、子どもたちが自然に触れる機会が少なすぎるなあと思っていた私には輝くばかりのものに見えました。

 

お弁当を…がんばるか!?
正直私は料理があまり得意ではないので、お弁当はかなりかなり億劫です。でも、子どもに望む環境としてはその園が一番魅力的に見えました。

満3歳児入園って何?

一方、満3歳児入園にもかなり惹かれました。

満3歳児入園とは、満3歳で入園、つまり早生まれでない子は実質2歳での入園ができます。特に生まれ月が早い子には良さそうです。


仕事のために週に一、二度、保育園の一時保育を利用していたので、それならば満3歳児入園ができたら、仕事の時間がもっと取れるかもしれないとも思いました。


しかし、見学に行ってみたらあまり好みの園ではなかったので断念。この一件で、HPの情報だけでは良し悪しは判断できない、一度は見に行かないといけないと学びました。

 

そんなわけで満3歳での入園は諦め、二つの園のプレに入ることにしました。

そして、そのうちの一つの園を最終決定で行こうと考えていた夏頃、仕事の方で問題が発生したのです。

仕事のために子どもを保育園に入れるか

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その頃下の子はもうすぐ1歳。だいぶ動くようになって、上の子を一時保育に預けても家での仕事がほとんどできなくなっていました。これでは、上の子が幼稚園に行っても仕事は無理そうです。 

上の子が幼稚園で下の子が保育園、もしくは二人とも保育園。
元々は子どもを一歳で保育園に預ける気はなかったので悩みましたが、仕事を優先すると決め、最初に第一候補に考えていた園は預かりが少なかったので泣く泣く諦めました。

保育園の入園は簡単じゃない。実はこども園もいいかも??

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しかし保育園入園も簡単ではありません。特に1歳児の保育園の入園はかなり激戦で、近所の園はきょうだい児の入園で枠がほとんど埋まってしまいそうでした。上にきょうだいがいると加点がつくので入園しやすくなるのです。

この時点で私が考えていたのは、この二つでした。

  1. できれば二人が一緒の園に行って欲しい
  2. 広々とした園がいい

たった二つなのですが、この条件を満たすのはかなり難しいです。
まず二人とも保育園の場合、どこの園になるかは運次第なので、分かれてしまう可能性が少なくありません。

また、保育園では広々している所というのは特に駅近だとあまり多くはありません。

こども園てどんなところ?

そこで、新たに候補に上がったのがこども園です。
こども園は、一言で言えば幼稚園に保育園機能がついたもの。ほとんどが元は幼稚園なので園庭は広いことが多く、一方預かり時間は保育園並なので、働いている親は助かります。 

そして2つのこども園の体験入園、見学をし、最終的にはその1つに決めました!

きょうだい同時入園のちょっとした裏技

ちなみに、上の子が秋に1号(いわゆる幼稚園枠)で入園を決めることで、年明けに下の子が保育園の希望を出す際にきょうだい加点がつき、同じ園に入りやすくなります!
 

いかがでしたでしょうか?
なかなかここまで複雑な園選びをする人も珍しいと思いますが、これはあくまでも私たち親子の場合です。
あなたにはあなたの、そしてあなたの子どもの都合があります。

あなたはどのように園を決めますか?

ポイントが多すぎて迷ってしまう。そんな方は、ぜひ私たちコドモトの主催する下記のイベントに参加してみてください。

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園を選ぶ時に考えていたことと、入園してから気づいたことのギャップなども、私含め他の先輩ママからお話できればと思っています。
後悔のない園選びをしたいですね!

横浜市南区&その近隣での子育てに必須のアイテム「おひさまだいすき」を知ってますか?

「近所の公園、いつものところ以外にないかなあ?」

「近くにどこか子どもを連れて遊びに行ける所ないかな?」
そんな時どうやって調べていますか?

 

「コドモト使ってるよ!」
ありがとうございます!(^o^)

 

……ですべて解決だったら、このエントリはなかったことでしょう。
コドモトでも地域の公園や遊び場情報は多数集めていますが、まだまだカバーできていない地域もあります。そして、ネットも便利ですが紙の方が見やすいという部分もやはりあります。

 

そんな時に便利なのが、子育て応援マップです。
南区の子育て応援マップ「おひさまだいすき」はとても見やすく、南区民&その近隣の方なら必須のアイテム!

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「あれ、何か似たようなのを持っているような?オレンジの…」
と思った方、実はそれは旧版です。
おひさまだいすきはこの8月にリニューアル版が出ました!!

 

中を少し見てみましょう。

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エリアごとの地図があり、公園地域の子育て施設がわかりやすくなっています。マップリポーターおすすめの公園や施設がぱっと見てすぐわかるのもいいですね。

一覧にしかない公園が詳しく知りたいときはコドモトで検索!南区の公園は146ヵ所中131ヵ所レポート済みです。


子どもが生まれる前は関心を持っていなくて意外とどこにあるのかわからなかったりする小児科保育園幼稚園もこれがあれば近くの病院や園がすぐに見つかります。


保育園、幼稚園探しにも

後半には区内の保育園、幼稚園が一覧で載っています。

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自分が体調を崩したり、子どもを連れていけない用事の時に頼りたい一時保育の情報もまとまっていてありがたいですね!

 


遊び場は公園や子育て支援センターだけじゃない!

地域子育て支援拠点「はぐはぐの樹」は赤ちゃんが出かけられるようになってからお出かけする先として区からもよく紹介されたりしますが、親と子のつどいの広場プレイパークなど、他にも小さい子を連れて出かけられる場所はたくさんあります!

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地域の「子育てサロン」は、開催日には近隣の親子が集まってくるので、近所のお友達を見つけるのにいいですね。


「明日子どもとどこに行こう?」
これが楽しみになる一冊です。

 

「おひさまだいすき」の配布場所

また、9月1日から10月31日まで開催される「まちのほっとスペーススタンプラリー」の開催中は、すべてのスタンプを押せるポイントでももらうことができます。

 

横浜の他の区にはないの?

南区以外の区にもそれぞれ形は違ってたりしますが、似たようなものがあるので、ぜひ探してみてください!

 

 

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遊び場や商業施設などが駅名で検索できるようになりました!

このたびコドモトのシステムで少し大きな更新がありました。

ブログのタイトルの通りですが…駅名で検索できるようになりました!

 

この駅の近くってどんなところがあるかな?と探したい時に

例えば検索ボックスで「上大岡駅」と入れると・・・

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上大岡駅から近い順に登録施設を表示してくれます。

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一方、「横浜」みたいに「駅」を入れずに駅ともそうでないとも取れるワードで検索すると、横浜市内、横浜駅近く、「横浜」とつく施設など、「横浜っぽい施設」を出してくれます。

 

最寄り駅の沿線でどこかに出かけたいなあという時に

「電車で買い物に行きやすい所ないかな〜?」

そんなときには、沿線の一覧を表示することもできます。

 

例えば「京急線沿線」の施設を表示します。

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次にカテゴリで「複合商業施設」を選びます。

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すると…「京急本線沿線の複合商業施設」が一覧で表示されるようになります!!

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これ、かなり便利だと思いませんか!?ぜひ使ってみてください(^_^)

 

実は施設の最寄り駅検索も、意外とちゃんとできるサイトってあまりないんですよ。

登録施設をもっともっと増やして、この機能が更に有効に使ってもらえるようにしたいですね…!!

 

新しい検索機能をぜひ試してみてください♪ ↓

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ヨコハマ恐竜展2017 ~動く!ほえる!恐竜の森!~

こんにちは!コドモトレポーターのMacky です。


恐竜大好きな年長児6歳の息子と、パシフィコ横浜で開催中(7/15~9/3)の

ヨコハマ恐竜展2017  ~動く!ほえる!恐竜の森!~ へ行ってきました。
恐竜好きな子にはオススメ!

とても面白かったので、簡単ではありますが感想をレポートさせていただきます!

 

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恐竜展と言ったら、その迫力に圧倒され憧れる、大きな恐竜の骨格展示ですよね。

でも、それ以外の展示も魅力的なものが多かったです。

 

幼児や低学年の子供には難しくなりがちなテーマ別展示ですが、子供自身が、頭骨化石の歯の違い、ツノや顎の形、大きさの違いに気付けるように強調された展示が多く、

「これは、歯がギザギザしていないから、草を食べる恐竜だね、おかあさん!」

と、目をキラキラさせている様子を見て、息子の成長を感じ嬉しくなりました。

 

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実際に触れることのできる展示もいくつかあり、年長児の息子も、飽きずに興味津々。

動く骨格展示や本物みたいに動く展示もあり、某テーマパークのアトラクション気分で大興奮。唾(水です)を吐いてくる恐竜もいるんですよ!

恐竜の前に子供達が集まってキャーキャー大騒ぎで、こんなに盛り上がる恐竜展は初めてでした。

 

幼児は、延々と化石を見るだけや、説明パネルばかりだと飽きちゃうので、こういう五感を使って楽しめる動きのある展示はとても面白かったです。

 

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砂の中の埋もれた化石を、ハケを使って出す、という体験コーナー(無料)もあり、大勢の子供達が夢中になってました。

 

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物販コーナーでゲットした「恐竜大全下敷」。表面には恐竜の絵と名前、裏には説明がびっしり!下敷き一枚にものすごい情報量です!
恐竜大好きなお子さんに1枚いかがでしょうか?

 

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以上、家族で大満足だった、ヨコハマ恐竜展レポートでした!

今注目を集める『こども食堂』に行ってきました!

こんにちは~!コドモトレポーターのchikoです!

『こども食堂』って、皆さんはご存知ですか?

共働きの世帯が増える中、「夜、子どもと一緒に夕食を食べる時間がない」「一緒に食べても、時間に追われて、ゆっくり会話もしていない」「子ども一人で夕食を食べなければならない」、そんな親にとっても、子どもにとっても、寂しい状況が増えざるを得なくなってきています。
そんな家庭の強い味方が、この『こども食堂』です!
「子どもにバランスの良い食事を与えたい!ひとりぼっちを作らず、あったかい居場所を!」をコンセプトに、港南区では『サンタの家』主催で、港南台地区センターと港南台地域ケアプラザで、『サンタこども食堂』が開かれています。

スタッフは皆さんボランティアさんで、高校生や主婦の方、ご年配の方もいらっしゃいます。

さて、今回のメニューは…

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タンドリーチキン、トマトのピラフ、きゅうりの白和え、なすのチーズ焼き、バナナココアスムージー!でした♪
忙しい日々を送っていると、ついついワンプレートで済ませてしまいがちですが、とてもバランスの取れたメニューに感激しました。

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子どもたちも、普段食べ慣れないメニューもありましたが、美味しそうに食べていました。子ども用にきちんと量も調整してくれるんですよ!

スタッフの皆さんも笑顔で話しかけてくれて、私たちも初めてとは思えないほど、和気あいあいした雰囲気に馴染んでしまいました♪

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小学生以上の子どもたち用の宿題コーナーがあったり…

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食後は、マットのエリアで遊んだり、スタッフさんが歌やダンスを一緒にしてくれたり…

帰る時間がきても、子どもたちは「もう帰るの~?もっといた~い!」と、本当に楽しそうでした。

今回は…

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おはぎとドレッシングのお土産もありましたー!

初めてきても、家族のように迎えてくれる『サンタこども食堂』さん!とても素敵な居場所を作ってくれてありがとうございます!

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こども食堂は、他にも神奈川県で20箇所以上で行われていることを皆さんはご存知ですか?
「ひとりぼっちを作らない」もちろん、家族で利用して、忙しい家事から離れて「子どもとの会話を楽しむ」そんな利用の仕方もありだと思うんです。
地域みんなで支えあって、温かい家庭、温かい町作り、これからもしていきたいですね!

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コドモト・クッキーできあがり☆弘明寺でプロのパティシエにお菓子作りを学べちゃいます!

こんにちは、コドモト代表のウエオカです。

先日のミーティングの様子の記事にもちょっと載っていましたが、私がどうしてもこれを紹介したかったので別記事で(笑)

なんとなんと、コドモトのアイシングクッキーができました!(>∀<)

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作ってくれたのは、レポーターのsachiさん。なんと元プロのパティシエです!

sachiさんのお菓子はいつも素晴らしく美しくて、しかも行列ができるような人気店のケーキとかよりもおいしいんです!お世辞抜きに!!

 

そんなsachiさんのお菓子サークル「シューサロン」が横浜市南区の永田地域ケアプラザで行われています。小さいお子さんが一緒でも参加できて、おみやげ付きで1000円!sachiさん、材料費だけですよね、これ^^;

プロにお菓子作りを教えてもらえるなんてうれしいですね♪

単発参加もOKなので、お菓子を作ってみたい方、ぜひ参加されてみてはいかがですか?

www.kodomoto.info

 

レポーターとしてもいつも表現力豊かな文章で施設の魅力を余すことなく伝えてくれるsachiさん。彼女のブログも、素敵なお菓子がいっぱいで、プロの工夫の仕方なんかもわかっておもしろいです!サークルの様子も載っているのでこちらもぜひ見てみてください♪

hinatabocco-okashi.hatenablog.com

大地震が起こった時、子どもを守るためにどうすればいい?

こんにちは、コドモト代表のウエオカです。

最近大きな地震が各地で相次いでいますね。震度5以上の地震が、6月20日大分、6月25日長野、7月1日北海道、7月2日熊本、7月11日鹿児島とわずか3週間の間に5回も起こっています。

 

東日本大震災からは早いもので6年が経ちました。

大きな地震が来たら怖いなあとは思いながらも、実際に災害が起こった時の備えをしっかりできていないという方は意外と多いのではないでしょうか。

そんな方のために、コドモトでは横浜市港南区、上大岡で「子どもを守るための防災対策講座」を行いました。

 

今回この講座には9人の参加者さんと7人の小さいお子さんが集まってくださいました。

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お母さんたちが講座を聞いている間、お子さんたちは会場内のキッズスペースで見守りスタッフと遊んでいました。みんな、良い子で遊んでいてくれましたね。

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災害から子どもを守ると一口に言っても、様々な状況が考えられます。

  1. 日中、家にお母さんと子どもだけの時
  2. 子どもと一緒に外出している時
  3. 子どもが幼稚園や保育園に行っている時
  4. 真夜中の寝ている時(家族はいっしょ)

その中でも今回は特に1番の、「日中、家にお母さんと子どもだけの時に地震が起きたらどうなるか」というのを、社団法人地域防災支援協会の三平洵さんを講師にお迎えして、参加者のみなさんも一緒に考えてみました。

 

もし大地震が起きたら自宅はどうなってしまうのか

首都圏で大地震が起こったら、電車が不通になり、たくさんの帰宅困難者が駅に滞留します。

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また鉄道橋の落下や建物の崩落などにより、そこかしこで救助を必要とする状況が発生、火災も起きます。

 

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そんな中、もし自宅にいたら家の中はどのようになるでしょうか?

 

参加者のみなさんにはグループごとに考えてもらいました。ブログをお読みのみなさんも、ぜひ地震後の自宅の状況を想像してみてくださいね。

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家具が倒れたり、電気水道が止まったりといったことをみなさん想像されていましたが、実際のところどうでしょう?

参加者のみなさんには震度6の揺れの時の家の中の状況をビデオで見てもらいました。

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想像以上の状態に、みなさんからは「わぁ」という小さな悲鳴が。

 

ビデオを見た後に、講師の三平さんから

自分や子どもが怪我をするという想像をされた方はいませんでしたね」

と言われると、参加者のみなさんははっとした様子になりました。

災害後の様子はテレビなどでも見ているはずなのに、誰しも自分が怪我をするという状況は想像しないのです。

映像では震度6の地震の中、大型の本棚や食器棚などが大きく揺れて倒れる様子が映し出されていました。またオフィスでは、重いはずのコピー機が下にキャスターがついているために部屋中を走り回り、疾走する凶器と化していました。

 

「揺れてからでは、子どもを守る行動を取るというのは不可能なんです」

三平さんのこの言葉が重く響きます。

 

では、地震災害から子どもたちを守るにはどうしたら良いでしょうか。

それは、事前の対策しかないのです。

実際に室内でどのような対策が必要なのか、また災害発生後の生活のためにどのような備えが必要なのかについて講座では学んでいきました。

 

災害発生後の生活のための備え

災害対策というと、避難用持ち出し袋や水や食料などの準備をまず考えられる方が多いと思います。

大地震が起こったら近所の避難所に行くというイメージがありますが、都市部の分譲マンションなら地震で家が全壊・半壊するということはまず起こりません。

避難所には大勢の人がおり、そこにいたからといって物資がきちんと届くわけでもありません。子どもと一緒に多くの人が密集する中で生活するというのは非常に大変ですから、避難所には行かず自宅で生活し続けることを考える方が良いとのことでした。

 

講座では、

  • どんな時には避難所に行くことを選択しなければならないのか。
  • 自宅で生活し続けるために何を備えておけばいいのか。
  • 子どものためにどんなものを準備しておけばいいか。
  • 災害後にどのような問題が発生するのか。

といったことについてお話しました。

 

その中でも特に、赤ちゃんの災害対策に良さそうなものを、いくつか実際に持ってきてお見せしました。

 

赤ちゃんのための災害対策用品

みなさんは、液体ミルクというのをご存知ですか?

災害が起こると、水が貴重になり、お湯を沸かすのも難しくなります。赤ちゃんのミルクを作ろうにも、哺乳瓶を煮沸したり粉ミルクをお湯で溶いたりすることが簡単にできなくなるのです。

東日本大震災の後、多くの方が赤ちゃんのミルクに困ったことがきっかけで、海外では多くの国で売られている、お湯で溶かずにそのまま飲ませることができる液体ミルクを日本でも解禁して欲しいという動きが拡がりました。

この液体ミルク、日本では売っていないので、存在は知っていても実際に見たことがあるという人はほとんどいないのではないしょうか。

 

今回、講師の三平さんがこの講座のために液体ミルクをアメリカから取り寄せてくださり、みなさんと一緒に開けてみました。

今回取り寄せたのは新生児用の内容量50ml程度のもの。現地価格では一本1ドル程度。輸入すると一本3,4ドルになります。より月齢が上の子用だと230ml程度のものがあり、これは現地価格一本2ドル程度になります。

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匂いを嗅いでみると、麦芽っぽい感じの甘い匂いです。色味は少し灰色がかったミルク色。粉ミルクとはちょっと違った感じです。賞味期限は2018年1月となっていました。 

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「このミルクをお子さんにあげたいと思いますか?」

という質問に、参加者のみなさんは「う〜ん」という微妙な反応。

価格や味の心配のほかに、数ヶ月保存できるよう作られているとなると添加物が気になるという声もありました。

 

ミルク用の使い捨てのボトルというものも見てみました。

蛇腹になっていて、収納時には平たい状態で携帯にも便利です。

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日常使うものではなさそうですが、子育て施設や大きな商業施設などでは非常用に備蓄しておいたら良さそうです。

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最後に

一時間、かなりたくさんの内容を詰め込んだ盛りだくさんの講座となりました。

ここでは一つ一つは触れていませんが、参加者のみなさんはグループで話し合うことで、ただこうした記事やテレビなどで受動的に情報を得るだけでなく、自分ごととして能動的に考えることができたのではないでしょうか。

家の防災のことを考えるきっかけになってよかった、早速家族と話し合ったり、必要なものを注文したといった声も聞くことが出来ました。

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コドモトでは現在0〜6歳の乳幼児のいる家庭の防災に関する意識調査を行っています。

乳幼児のいる家庭の防災対策に関する調査

5分もあればできる簡単な質問ですが、これに回答することでご自宅の備えの状況を少し思い出したり、心配なところの振り返りができると思います。

ぜひご回答の上、この機会にご自宅の防災対策の見直しを行ってみてください。